老後貧乏にならないためのキーワードとは、
1.健康であること
2.長く働くこと
の2つです。
なんだ、けっこう当たり前のことですね。
老後貧乏にならないためのキーワードその1 健康であること
そりゃあ誰でも健康でいたいと思ってるけど、いつ病気になるかはわからないし、年齢とともに病気になるのは仕方ないんじゃないですか?
確かに体質や遺伝的なものもあり、避けられない場合もあるでしょう。
サラリーマンまじめさんの言うことはもっともですが、こういうデータもありますよ。(ちょっと古いけど。)
我が国の死因別死亡率の推移を見ると、1958(昭和33)年以降は上位3位が、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患となっている。
現在の疾病全体に占める生活習慣病の割合について見ると、死亡原因では6割、医療費では3割を占めており、国民の健康に対する大きな脅威となっている。
平成19年版厚生労働白書より引用
死亡原因の6割が生活習慣病であるということは、生活習慣を見直せば、つまり努力すれば避けられる病気もあるのでは?
また、下記のような専門家のご意見もあります。
私たちの体は毎日食べるものからできている。このことに関していったいどれだけの人が真剣に考えているだろうか。
不調や病気の原因はすべてとまではいわないが、食が原因となるものが圧倒的に多い。
まず最初に皆さんにいいたいのは、「自分で必ずいろいろなことを調べてほしい」ということだ。私は専門家ではないからというのは、単なる逃げ道で言い訳でしかない。
医者いらずの食 内海聡
おお、厳しいお言葉。
「病気になりたくなければ、自分できちんと調べて食事も選びなさい」ってことですか?
「なんで病気になったんだろう?わたしって運が悪い、かわいそう。」って嘆く前に、「自分の食生活を振り返ってごらん、もしかして自分が悪いんじゃないの?」ということでしょうね。
もちろん食事だけでなく、健康であるためには、運動や睡眠も大事ですが。
出不精ママは世の中がコロナ禍になり、改めて健康について考えました。ちょうど社労士試験の勉強の真っ最中だったので、
せっかくがんばって勉強したのに、試験が中止になったらどうしよう。
試験が実施されるとしても、当日コロナにかかったら?せっかく1年間勉強したのが水の泡だ~~~。
といった具合に、健康でなければ試験も受けられません。
何が言いたいのかをまとめると、
・人的資本を高めようにも、健康でなければ勉強もはかどらないし、試験も受けられない。
・それどころか、健康でなければ節約や副業や投資だってできないし、最悪の場合、働けない。
・医療費がかかってしまう、病院に通ったり診察を待ったりする時間もかかる。
・だいたい、本人も家族もつらいし、悲しい。
・健康はお金で買えない。病気になってしまったら、いくらお金を積んでも取り戻せない。
つまり、
これが言いたかったのだ!
そして内海先生の言う通り、努力すれば得られる健康もあるはず。できるだけ自分で調べて健康になる努力しよう!
老後貧乏にならないためのキーワードその2 長く働くこと
老後貧乏にならないためのキーワードその2は、長く働くことですか?健康でなければ長く働けないし、ホントに健康ってすべての基礎ですね!
でも自分は40代ですけど、70代まで働かなくてはなならないなんて、逆に健康を損ないそうだなあ。
いちいち、ごもっともなご意見。
ではちょっと補足して、「細く」長く働くってのはどうでしょうか?
高年齢者雇用安定法の改正により、65歳までは雇用継続の義務化、70歳までは努力義務化が施行されました。とうとう70歳まで働く時代が訪れようとしています。
非常にざっくりした試算ですが、
年齢階層別の平均給与(1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与)
60~64歳 男女合計423万円
65~69歳 男女合計330万円
令和3年分民間給与実態統計調査 国税庁より引用
このデータを使用して、夫婦ともに60~65歳の5年間雇用継続して働いた場合を計算します。
423万円×5年×2人=4,230万円
さらに60~70歳の10年間雇用継続した場合、
423万円×5年×2人=4,230万円
330万円×5年×2人=3,300万円
4,230万円+3,300万円=7,530万円
うっひょ~、夫婦2人とも60歳で退職せず70歳まで働けば、80歳までに5,000万円貯める出不精ママの目標を、軽く達成してしまいました!
古くより「稼ぐに追いつく貧乏なし」と言われる通り、豊かな生活を得るためには、まずは稼ぎをふやすことを考えるべきです。
学校では教えてくれないお金の授業 山崎元
でも出不精ママさんはお母さんの介護があるから扶養範囲内のパートでしょ?60代は子どもは巣立っているけど、今度は親の介護とか孫育てとか発生してくるんじゃないですか。
しかも70歳までフルで働かせてくれる職場なんて、まだまだ少数では?
三度ごもっともなご意見・・・では出不精ママが考えるもっともコスパのよい働き方を、次に提案したいと思います、
60代の夫婦 もっともコスパの良い働き方を考える!
現役時代、夫はサラリーマン、妻は扶養範囲内のパートという想定。この夫婦が60歳になったら、
夫 週3~4回程度の週20時間以上パート。社会保険(厚生年金・健康保険・雇用保険)に加入。現役時代から雇用継続し、社員としてフルタイム働ければ尚可。75歳まで働ければ尚可。
妻 週2~3回程度の週20時間未満のパート。社会保険には加入せず、夫の健康保険の被扶養者になる。
これが出不精ママが考える、もっともコスパの良い60歳からの夫婦の働き方です。
理由は、
・夫の健康保険の被扶養者になれば、妻は健康保険料がかからない。しかも夫もパートなら標準報酬月額も低いから、夫自身の健康保険料も安い。でも受けられる医療に差はない。
・これが国民健康保険なら、前年度の所得(給与+年金)で保険料が決まるから保険料は高くなるし、国保には扶養という概念がないから妻も保険料を払わなくてはならない。
・60代前半ならまだしも、後半になるとさすがに体力は落ちてくる。まして70代まで続けるならなおさら、週3回程度の仕事なら健康を損なわずに働けるのではないか?つまり、細く働くから、長く働ける。
・週3回程度、ほどよく社会に関わることは、ボケ防止にもなる。
・妻は一般的には家事をしなければならないし、親の介護や孫の面倒などが発生することが多い。ざっくりだが週20時間未満のパートなら気分転換になるし、体の負担も少ない。
出不精ママも母親の介護をしていますが、ずっと介護だけは正直つらい。ショートステイやデイサービスを利用してます。
その間、外に出て仕事をしていろんな人と話すことで、かえって気分転換に。給与をもらって気分転換できて、一石二鳥!
・妻の年収100万円以内(市町村によっては95万円)なら、夫の税金上の配偶者控除も受けれるし、妻自身の住民税もかからない。年収=手取りだからコスパが良い。
私の妻も、子どもにお金がかかるようになってきたのでパートしてます。年収100万円=月に手取り約8万円、あるとないとでは確かに全然違います。
・厚生年金は70歳まで加入するので、夫の厚生年金が増える。
・夫の健康保険は後期高齢者になる75歳まで加入できるぞ!妻が年下なら最大15年(夫60歳から75歳まで)も健康保険料がかからない。
・夫は病気になっても傷病手当金がもらえる。病気になってもすぐ退職しなければ、最大1年半は受給可能だ!
サラリーマンまじめさんは40代なんですね?
40代~50代からはそろそろ、退職後どのような働き方をするか意識しながら準備するのが理想ですね。定年が近づいてから慌てないように!
現役時代の経験やスキルを活かして起業や副業できればすばらしいけど、才能のない平凡な主婦の出不精ママにとっては、細く長く働いて、年金や貯蓄を取り崩す時期を遅らせることが老後貧乏にならない誰でもできる方法だと考えます。
まとめ
・健康であることが全ての基本。健康でなければ、節約も副業も投資もできない。
・努力すれば得られる健康もあるはず。できるだけ自分で調べて健康になる努力しよう。なぜなら、健康であることが一番の節約なのだから。
・稼ぐに追いつく貧乏なし。
・現役時代の経験やスキルを活かして起業や副業できればすばらしいが、自分が才能のない平凡な人だと思うならは、細く長く働いて、年金や貯蓄を取り崩す時期を遅らせることが老後貧乏にならない手堅い方法。
お金のことを学ぶなら山崎元先生の本は必読ですが、健康や病気のことを学ぶなら、内海聡先生の本を1冊は読んでおきたい!
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