社労士試験に初めて挑戦しようかなっと思ってるんですけど、ぶっちゃけ何をすれば合格しますか? 一言で教えてください。
おっ、せっかちですね! いいでしょう、出不精ママもせっかちな性格です。
一言で言うと、社労士試験は暗記すれば合格します。
「でも試験ってのは、たいてい暗記が基本じゃないの?」という声が聞こえてきそうです。
では言い方を変えると、社労士試験は考えさせる問題(応用問題や計算問題)がほとんど出題されないんです。もちろん筆記や小論文もありません。
出不精ママの感覚では、7~8割は単に暗記しているだけで解ける問題。しかもストレートに数字を問う問題が全体の3割!
社労士試験は、ざっくり言うと全体の7割正解すれば合格しますので、暗記しているだけで合格するってことです。(もちろん理解や理屈も必要ですが。)
年金博士といわれるクレアールのカリスマ講師である北村庄吾先生も、「社労士試験は記憶の試験である」とおっしゃっています。
社会保険労務士試験は、「理解が重要である」とよく言われます。
しかし、合格するために最も重要なものは「記憶」です。
記憶が重要であるということを意識して学習する人と、理解にだけ重点を置く人では差が出てきます。
社労士試験 最短最速非常識合格法より引用
百聞は一見に如かず、過去問で検証してみましょう。
過去問で検証
雇用保険の適用について、1週間の所定労働時間がA.20時間以上であり、同一の事業主の適用事業所に継続してB.31日以上雇用されることが見込まれる場合には、(途中省略)パートタイマー、アルバイト、嘱託、契約社員、派遣労働者等の呼称や雇用形態にかかわらず被保険者となる。
事業主は、雇用保険法第7条の規定により、その雇用する労働者が当該事業主の行う適用業務に係る被保険者となったことについて、当該事実があった日の属する月の翌月C.10日までに、雇用保険被保険者資格取得届をその事業所の所在地を管轄するD.公共職業安定所長に提出しなければならない。
雇用保険法第38条に規定する短期雇用特例被保険者については、E.4ヶ月以内の期間を定めて季節的に雇用される者が、その定められた期間を超えて引き続き同一の事業主に雇用されるに至ったときは、その定められた期間を超えた日から被保険者資格を取得する。
ただし、当初定められた期間を超えて引き続き雇用される場合であっても、当初の期間と新たに予定された雇用期間が通算してE.4ヶ月を超えない場合には被保険者資格を取得しない。
2020年度の雇用保険法の選択式は、むっちゃ基本問題でした。激易で5点満点取れた人も多かったでしょう。マーカーの部分が空欄でした。
AからEの5問のそれぞれの選択肢は、以下の通りです。
A.20時間以上 21時間以上 30時間以上 31時間以上
B.28日以上 29日以上 30日以上 31日以上
C.1 4 6 10 12 15 20 30
D.公共職業安定所長 都道府県労働局長 労働基準監督署長 公共職業安定所長または都道府県労働局長
E.1 4 6 10
「20時間以上」「31日以上」「翌月10日」「4か月以上」・・・なんとこのように、5問中4問が数字を問う問題!
この5問のうち3問正解しなければ、他の科目がいくらできてもあっさり不合格です。
覚えていなければ、それでアウト!
「20時間以上」「31日以上」「翌月10日」「4か月以上」・・・このような数字は理解とか理屈抜きに、そのまま覚えなくては始まりません。
せめて数字4桁くらいなら、5.481は「ごしんぱい」(老齢厚生年金の年金額の給付乗率)とか語呂合わせできますが。
だから問題を見たとたん、覚えていれば秒で正解がわかります。覚えていなければ、それでアウト~!(選択式だから当たる確率はありますが。)
単純な暗記と忘却との戦いに打ち勝って、試験当日にどのくらい頭の中に詰め込んで試験に挑めるか?
社労士試験ってそういうものです。
出不精ママの場合、当日の試験会場に行くまでの電車の中と試験会場に着席し試験が始まる直前まで、目的条文を暗記していました。
あまり早くやりすぎると忘れちゃって、けっこう8月が勝負だったりします。スクールで開催される7月の直前模試でD判定だった人が、8月の1か月間で猛勉強して逆転合格するっていう話も聞くけど、わかる気がします。(もちろんある程度の基礎ができている人であることが前提)
社労士試験 暗記のコツは?
暗記が勝負なのが社労士試験だってわかりました。でも覚える量がすごく多いんでしょ? 法律が8個もあるし。
覚えてればいいって言うけど、それがむずかしいんじゃん! どうやったら覚えられるんですか? コツを教えてください。
おお、ますます気が短いですね。さすがにコツは一言では語れません。
出不精ママなりに研究した暗記のコツは、またの機会に少しずつお話ししていきたいと思います。
少しお話しておくと、暗記の基本は当たり前のことですが「繰り返す」ことです。人間の脳は忘れるようにできているので、とにかく繰り返すことが重要です。
一度覚えたからといって、そのままにしておくのではなく何度も思い出す作業をしなければ、脳の神経細胞ニュートロンのつながりが弱くなってしまい、ついには忘れてしまうそうです。
いかに効率良く繰り返し(何度も思い出し)、どれだけ覚えて試験当日に持っていけるか?どんな試験にも言える当たり前のことかもしれませんが。
皆さんそれぞれ忙しい毎日だと思いますので、社労士試験はその試験内容よりも、
・効率良く繰り返す工夫ができるか? 繰り返す時間をどれだけ確保できるか?
・その時間が確保できたとしても、1年間の長丁場、単調な暗記をモチベーションを保ちながらいかに続けられるか?
の方が難しいのかもしれません。
何度も反復し覚えようとする真面目さと工夫がある人が合格する試験、それが社労士試験だと出不精ママは思います。
問題自体は覚えていれば秒で解けるので難易度は高くありません(だだし選択式の一部を除く)。わたしは頭が悪いから~って思っている人でも大丈夫です。
まとめ
・社労士試験は記憶の試験!
・7~8割は単に暗記しているだけで解ける問題、しかも数字を問う問題が3割!
・問題自体の難易度は高くないので、真面目に効率よく繰り返し勉強できる人なら合格すること間違いなし!