社労士試験ってメンドくさそうですが、勉強したら何かいいことありますか?
あります、あります。民間企業で働くサラリーマンなら、自分の身を守る知識が満載です。
社労士になってからは? 年収2000万円くらい稼げますか?
「社労士になってからは?」って質問には、出不精ママは開業社労士としては仕事したことはありませんが、会社で人事・労務・給与を担当していて、役に立つことがいっぱいありました。
「年収2000万円くらい稼げますか?」って質問には、正直かなり難しいと思いますが、開業社労士になれば全く不可能ではないと思います。
社労士試験 勉強したら何かいいことあるの?
第一に挙げたいのが、労働科目の花形である労働基準法。
「そもそも労働基準法ってどんな法律?」っていうと、一言で言えば「労働者を守るための法律」です。
使用者と労働者ってどっちが立場が優位でしょうか?もちろん使用者ですよね。だって労働者は給与もらえなかったら、明日からごはん食べられませんから。
そんな立場の弱い労働者のために、最低限の労働条件を定めてあげないと、悪い使用者に安い給与で過酷な労働を強いられるかもしれません。
「いわゆるブラック企業から、時には罰則付きで労働者を守るための最低限の労働条件を定めた法律」が労働基準法です。
①労働条件は、労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすべきものでなければならない。
②労働基準法で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者はこの基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。
*赤字は選択式で出題あり。以下同じ。
労働基準法で定める基準に達しない労働条件を定める労働契約は、その部分については無効とする。この場合において、無効となった部分は、労働基準法で定める基準による。
労働契約から始まって労働時間・休憩・休日・年次有給休暇・賃金などの最低限の労働条件を定めています。
労働者(=民間企業に雇われている人)なら誰でも当てはまる項目ばかりですから、就職したら社労士でなくても、社会人としての一般常識として知っておきたい内容です。
他にも、長いサラリーマン生活、いつも順風満帆とは限りません。
仕事中にケガしっちゃって働けなくなったら? → 労働者災害補償保険法
ブラック企業に就職して辞めたいけど、辞めたら当面どうやって食べていけばいいの? → 雇用保険法
このように、サラリーマンなら自分の身を守る知識が満載です。
また、社会保険科目の花形である健康保険法、国民年金法、厚生年金法。病気は万人に起こりうることだし、老いて働けなくなるのも同様です。
例えば健康保険法には、
高額療養費制度や限度額適用認定証、保険給付の1つとして傷病手当金
が定められています。
これらを勉強すると、
ふ~ん、大病しても高額療養費制度があるから医療費が戻ってくるし、仕事を休んでも傷病手当金がもらえるんだ。
こんなに手厚いんなら、今入ってる医療保険と所得補償保険は入りすぎかも。毎月保険料高いし。
ってことで民間の保険料を見直して、家計の節約にも!
このように社労士の試験科目は、サラリーマンにとってかなり身近な法律なんです。
社労士とFPのダブルライセンスにチャレンジする人も多いですが、この2つの資格の知識を持っていれば家計管理は楽勝ですね。家計管理どころか、お金に関する知識を持っているかいないかで、長い目で見れば貧乏か小金持ちくらいの差は出てしまうかもしれません。
社労士になってからは?年収2000万円くらい稼げますか?
出不精ママは実際社労士として仕事したことはありませんが、民間企業で人事・労務・給与を担当しているなら、役に立つことがいっぱいあります。
例えば出不精ママが入社したての頃、従業員の1人からこんな質問を受けました。
帰りにスーパーに寄ってから帰りたいんだけど、寄り道したら労災にならないんですか?
えっと、それは・・・、その・・・。
その時は即座に答えられませんでした・・・。
でももし労災法で下記の条文を勉強していれば、答えられたはずです。
① ~省略~
② ~省略~ ただし、当該逸脱又は中断が、日常生活上必要な行為であって厚生労働省令で定めるものをやむを得ない事由により行うための最小限度のものである場合は、当該逸脱又は中断の間を除き、この限りでなない。
答えは、
原則は逸脱・中断後は通勤と認められないんだけど、日常生活上必要な行為で最小限度のものであれば、逸脱と中断後は認められますよ。
社労士試験の勉強を始めてからは、このような日々の従業員からの質問に根拠を持って回答できるようになりました。
他にも、
業務中のケガによる労災の手続
健康保険と厚生年金の被保険者資格取得や喪失などの入退社の手続き
傷病手当金や育児休業や定年後の高年齢雇用継続の手続き
などなど・・・
働き方から福利厚生まで、書類作成や提出も非常にスムーズにできるようになりました。
だから社労士に向いている人は?って聞かれたら、まず第一に
総務・人事・経理部門に所属している人またはこの部門で働きたい人ですね(勤務社労士の場合)。
出不精ママのようにパートでさえも実務に役立つこと間違いなしです。
余談ですが出不精ママの会社では、教育費としてスクールの費用も半分補助が出ますし、試験に合格すると一時金5万円もらえます。(ただしパートは対象外でした。トホホ)
あとは、総務・人事・経理部門にいなくても管理者には労務管理は必須ですから、持っていて損はないですね。
もちろんこれから就職活動する人も、面接の時には説得力が増すこと間違いなし!(逆にブラック企業からは敬遠されたりして、いいかも!)
開業社労士なら、ズバリ「営業力のある人」が向いています。
人と話すのが好きな人、開拓精神のある人、熱意や体力のある人。
開業した直後は夜も眠れないって聞いたことがありますが、努力次第で年収2000万円の開業社労士を、ぜひ目指してください!
まとめ
・労働科目は、サラリーマンなら自分の身を守る知識が満載!
・社会保険科目は、お金に関する知識が学べることで家計管理が楽勝!貧乏か小金持ちくらいの差は出てしまうかも!
・民間会社の総務人事担当者なら、書類作成や事務手続きが非常にスムーズに!
・民間会社の管理者なら、部下の管理がスムーズに!
・開業社労士なら、営業力のある人が向いている!努力次第で年収UP!