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令和3年度 第53回社労士試験の感想【厚生年金保険法・選択式】解答分析・難易度・解き方など!

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2021年8月22日(日)に令和3年度 第53回社労士試験が予定通り実施されました。

僭越ではありますが、試験経験5回の出不精ママが、試験の肌感・解答分析・難易度・問題の解き方などを書きたいと思います。今回は、厚生年金保険法の選択式です。

下記の通り、 厚生年金保険法の選択式全体と各5問について7つの難易度に分けました。

激易 やや易 普通 やや難 激難

出不精ママ

結論から先に言うと、厚生年金保険法の選択式の難易度は。3点は手堅く取り、できれば4点を狙いたいです。

厚生年金保険法の選択式 A  内容は賞与の定義

令和3年度 第53回 厚生年金保険法 選択式 A

厚生年金保険法における賞与とは、賃金、給料、俸給、手当、賞与その他いかなる名称であるかを問わず、労働者が労働の対償として受ける全てのもののうち、A       受けるものをいう。

①  2 か月を超える期間ごとに    ②  3 か月を超える期間ごとに
③  4 か月を超える期間ごとに    ⑳  臨時に

正解は②3 か月を超える期間ごとにでした。

出不精ママ

どのスクールのテキストにも載っている条文の重要キーワードです。 この問題は激易とします!

厚生年金保険法の選択式 B・C  内容は交付金

令和3年度 第53回 厚生年金保険法 選択式 B・C

厚生年金保険法第84条の3の規定によると、政府は、政令で定めるところにより、毎年度、実施機関(厚生労働大臣を除く。以下本問において同じ。)ごとに実施機関に係るB    として算定した金額を、当該実施機関に対してC     するとされている。

④ 拠出金として交付   ⑥ 厚生年金保険給付費等  ⑪ 交付金として交付   ⑫ 執行に要する費用等   ⑬ 事務取扱費等   ⑰ 特別支給金として支給  ⑱ 納付金として支給    ⑲ 予備費等

Bの正解は⑥厚生年金保険給付費等、Cは⑪交付金として交付でした。

「④拠出金として交付」と「⑪交付金として交付」と「⑱納付金として支給」の3つ選択肢があり、「交付」「拠出」「納付」の用語の使い分けができていないと迷いやすい。

サラリーマンの給与の中でも特に高い厚生年金保険料。この機会に、厚生年金法のお金の流れを整理してみましょう。

まず前提として、問題文に出てくる「実施機関」を下記の表にまとめました。

被保険者の種別 実施機関
第1号厚生年金被保険者 厚生労働大臣
第2号厚生年金被保険者 国家公務員共済組合及び国家公務員共済組合連合会
第3号厚生年金被保険者 地方公務員共済組合、全国市町村職員共済組合連合会及び地方公務員共済組合連合会
第4号厚生年金被保険者 日本私立学校振興・共済事業団

第1号厚生年金被保険者の場合は、 

徴収された保険料 ⇒ 年金特別会計の厚生年金勘定に入る ⇒ 厚生労働大臣が厚生年金として給付 

というように、実施機関が厚生労働大臣なので、サラリーマンから徴収した保険料は直接、厚生年金勘定のお財布に入り、年金受給者に年金を給付するためにお財布から出ていきます。

一方、第2号~第4号厚生年金被保険者(つまり厚生労働大臣を除く実施機関)の場合は、

徴収された保険料 ⇒ 一旦実施機関に入る ⇒ 実施機関が拠出金として政府に納付 ⇒ 年金特別会計の厚生年金勘定に入る ⇒ 政府が実施機関に交付金として交付 ⇒ 実施機関が厚生年金として給付 

というように、厚生年金勘定のお財布に入る時も出ていく時も、実施機関を経由するってことです。

上記のお金の流れを理解していれば、BとCの問題は「第2号~第4号厚生年金被保険者(つまり厚生労働大臣を除く実施機関)のことを言っているんだ」とわかります。したがって、厚生年金勘定のお財布から一旦実施機関に「交付金として交付」することになります。

出不精ママ

Bの問題は普通、Cの問題はやや易かな?

厚生年金保険法の選択式 D・E  内容は適用事業所の一括

令和3年度 第53回 厚生年金保険法 選択式 D・E

厚生年金保険法第 8 条の2第1 項の規定によると、 2 以上の適用事業所(D      を除く。)の事業主が同一である場合には、当該事業主は、E       当該 2 以上の事業所を 1 の事業所とすることができるとされている。

⑤ 国又は地方公共団体   ⑦ 厚生労働大臣に届け出ることによって、   ⑧ 厚生労働大臣の確認を受けることによって、   ⑨ 厚生労働大臣の承認を受けて、    ⑩ 厚生労働大臣の認可を受けて、   ⑭ 船 舶   ⑮ その事業所に使用される労働者の数が政令で定める人数以下のもの

Dの正解は⑭船舶、Eの正解は⑨厚生労働大臣の承認を受けて、でした。

Dはともかく、Eはもしうろ覚えだったら他の選択肢と迷うので厳しいです。でも、厚生年金法では「厚生労働大臣の認可」が出てくる場面の方が多く「承認」が少ないので 、かえって覚えていた人もいたかもしれません。

出不精ママ

どのスクールのテキストにも載っている条文の重要キーワードです。基本問題なので、Dは激易とします!

Eはうろ覚えだと他の選択肢と迷ってしまうかもしれないので、ややかな。

まとめ

A B C D E 全体
激易 普通 やや易 激易 やや易

・全体としては、

・作戦としては、AとDで確実に2点取り、他の3問のうちで1~2点取りたい。

出不精ママ

以上の内容は出不精ママの個人的な感想であり、解き方や合格を確約するものではありませんので、ご了解ください。

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